2010年3月17日水曜日

PRONOMI RELATIVI 関係代名詞

共通要素を持った二つの文をつなげるために使われます。
これを使えるようになれば、繰り返しを避けたスマートな言い回しができるようになります。日本語にない分難しいですが、これをマスターできればイタリア語上達も間違いないでしょう!
それではさっそく例文を見ていきましょう。

"che"
人や物の代名詞となり、主語としても目的語としても使えます。前置詞を前に置くことは出来ません。
・Questo e' il quaderno che ieri ho comprato. これは昨日私が買ったノートです。
次の二つの文からできています
Questo e' il quaderno. Ieri ho comprato il quaderno.
・La ragazza che abbiamo visto ieri e' fiorentina. 昨日私たちが見かけた女の子はフィレンツェの人です。
Ieri abbiamo visto la ragazza. La ragazza e' fiorentina.
・Ti presento Leonardo che e' un cantante molto bravo. 君にとても上手な歌手のレオナルドを紹介するよ。
Ti presento Leonardo. Leonardo e' un cantante molto bravo.
・Ti presento a Leonardo che e' un cantante molto bravo. 君をとても上手な歌手のレオナルドに紹介するよ。
Ti presento a Leonardo. Leonardo e' un cantante molto bravo.

"cui"
共通要素の単語が、一つの前置詞をともなう場合、cuiが使われます。これは主語としても目的語としても使えません。
・La casa in cui vive Maria e' molto grande.
この文は、La casa e' molto grande.とMaria vive nella casa.にわけられます。
共通要素はcasaですが、二番目の文にはnella(in+la)という前置詞があります。この場合cheは使えず、前置詞+cuiが用いられます。

in cui は doveに置き換えることが出来ます。
例 Questo e' il negozio in qui puoi comprare scarpe a buon prezzo. この店で、君は安く靴を買うことが出来ます。
Questo e' il negozio dove puoi comprare scarpe a buon prezzo.

"il,la,i,le,+cui"
この定冠詞+cuiは、所有を表します。
例 Taku e' un ragazzo giapponese.I suoi genitori sono simpatici.
→ Taku e' un ragazzo giapponese i cui genitori sono simpatici.
または→ Taku, i cui genitori sono simpatici, e' un ragazzo giapponese.
例 Giuseppe e' un insegnante. I suoi studenti sono divertenti.
→ Giuseppe e' un insegnante i cui studenti sono divertenti.
または→ Giuseppe, i cui studenti sono divertenti, e' un insegnante.

"il che"
このil+cheは、人や物の代名詞には使えませんが、ある出来事の代名詞として使います。
例 Mi ha offeso e questo mi addolora moltissimo.
→ Mi ha offeso, il che mi addolora moltissimo.


<ちょこっとメモ>
ここからはもう少し詳しく、関係代名詞を使った文の仕組みと、作り方のポイントを見ていきます。(時間があるときにでも見てください)
・La ragazza (che abbiamo visto ieri) e' fiorentina.
この文章は主節と関係節にわけることができます。()で囲った部分が関係節です。
これは、もともとLa ragazza e' fiorentina.という文章があって、そこに()内の文章を付け加えたと考えればいいと思います。 cheの前に来る名詞を先行詞といいます。(この場合ragazza)そして、関係代名詞che=ragazzaは、関係節の主語としても目的語としても使えますので、この例文場合(che abbiamo visto ieri)=Ieri abbiamo visto la ragazza.という具合に目的語として使われて文章を作っています。
関係代名詞を使うときのポイントは、主節はいつも正しい順番の文章になる必要があるということです。
このポイントに気をつけながら、3つの例を見てみましょう。
① La ragazza che abbiamo visto ieri e' fiorentina.
② La ragazza che e' fiorentina abbiamo visto ieri.
③ Ieri abbiamo visto la ragazza che e' fiorentina.
これらの3つは、どれも正しい文でしょうか?
che=ragazzaは主語にも目的語にも使えるんだから、「3つとも正解~!」なのかというと、実は正しいのは①と③で、②は間違いです。 なぜそうなるのか、これは関係節をかっこでくくってみるとわかりやすいと思います。

① La ragazza (che abbiamo visto ieri) e' fiorentina.○
② La ragazza (che e' fiorentina) abbiamo visto ieri.×
③ Ieri abbiamo visto la ragazza (che e' fiorentina).○
次に主節(かっこで囲われていない部分)だけを読むと、①La ragazza e' fiorentina.と③Ieri abbiamo visto la ragazza.は正しい語順の文ですが、②La ragazza (noi)abbiamo visto ieri.は目的語が先頭に来て、語順が間違っています。(正しくは、Abbiamo visto la ragazza.)
主節の文章は正しい語順の文章である必要があるため、②は間違いとなります。

また、①のcheは、abbiamo visto の目的語になっており、③のcheはe' fiorentina の主語になっています。 この主語として使われる場合のみ、cheは il quale,la quale,i quali,le qualiに置き換えることが出来ます。

cuiも同じようにil qualeの形に置き換えることが出来ます。必ず前置詞が必要になるので、前置詞と定冠詞の結合形が使える場合は結合形となります。
例 La citta' in cui abito e' piccola.
→ La citta' nella quale abito e' piccola.


以上で関係代名詞は終了です。 私は初めて関係代名詞を習ったとき、何がなんだかさっぱり分りませんでしたが、それから数回復習して理解していくうちに、それまでは読めなかったイタリア語の文章が、あるとき読めるようになって感動したことを覚えています。 これからも一緒に少しずつ慣れていきましょう。

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